読み聞かせ育児(前編:泣きやんでゴキゲンに!)

小学校に入るまで

はじめに

 「娘の天果の言葉を育もう!」と決心し、まず取り組んだのは「語りかけ」です。(詳しくは「言葉を育むのは、語りかけから」の記事へ)

 そしてその後、「童謡」も取り入れました。(詳しくは「歌う!言葉育て」の記事へ)

 子どもの言葉を育むために「読み聞かせは幼児教育の鉄板!」と思っていましたが、実践してみると思った以上のすごい効果がありました。それは「確実に子育てが楽になる」ということです。

 効果がありすぎて語ると長くなるので、今回は「読み聞かせ育児(前編:泣きやんでゴキゲンに!)」を書き、次回に「読み聞かせ育児(後編:感情コントロールができるからゴキゲンに!)」を書いて二部構成にします。

 天果が生後半年くらいのころ、仕事の帰りにふらっと立ち寄った本屋で、絵本コーナーを見てみると、0歳児用の絵本がありました。「早くない?」と思いましたが、どれを買おうか迷った末、「あかちゃん」と「ももたろう」の本を買いました。このときの決め手は大きさでした。最初は丈夫で小さい本がいいです。

 「どうせまだわからないだろうけど」と思いつつ本を読み聞かせると、天果はニコニコ。「えーっ!ゴキゲン?普通読み聞かせって何歳から始めるの?」と疑問に思い調べると、生後4カ月からの「ブックスタート」がお勧めされているではありませんか。正直「出遅れちゃった」という思いと「まだ本の内容わかんないでしょ?!」の思いが交錯しました。

 絵本の読み聞かせを始めるにあたり、迷ったのは次の3点です。

  1. いつから始めるの?
  2. 本はどうやって選ぶの?
  3. 何冊くらい読めばいいの?

私の選択は以下の通りです。

1.読み聞かせを始めるのは早ければ早いほうがいい

 膝に抱っこした「読み聞かせスタイル」での読み聞かせは、抱っこでおすわりができるようになったら、始められます。あらかじめ決めていたのは「天果が飽きるほどやらない」こと。むずかるようなら短い時間でやめるつもりでした。でも実際は止めるとむずかるので、最初の2冊を私は何百回も読みました。

 天果がズリ這いの頃、「あかちゃん」と「ももたろう」を床に置いて、「あかちゃんの本はどれ?」「ももたろうの本はどれ?」と声をかけてみると、それぞれの本に向かって進んで行き、本を触りヨダレまみれにしました。

 「私の質問の意味も、書名も、表紙も、もう分かるんだ」と驚きました。「どうせ内容なんて分ってないから2冊で十分」と思っていましたが、間違いだと分かり、「分かってない」という私の思い込みのせいで貴重な時間を無駄にしたことを後悔し、急いで「プーさんとはちみつ」や「きんたろう」を買い足しました。

 8カ月になると、家にお客さんが来た時や外出先でグズり始めても本を読み聞かせれば機嫌が直るのでとても便利でした。機嫌が良くなるのを見た方には「もう本が分かるんだ、すごいですね」と言われましたが、「ええ分かるんです」と言うと何だかものすごく親バカに見えると思い、「まあ、どうなんでしょうね・・・」と言葉を濁していました。私はこの頃には何百回も読んでいたので、絵本を見ないでも読み聞かせできるようになっていたのですが、天果は本無しでの読み聞かせではゴキゲンになりませんでした。

 読み聞かせを始める時期は、内容がわかるようになるまで待っていると、きっとそんな日は来ません。たぶん、読み聞かせるから内容が分かるようになるのであって、つまり内容が分からないうちから読み聞かせを始める必要があると思います。私自身は子どもがまだ私の膝の上にいるうちに読み聞かせを始められて本当に良かったと思っています。欲を言えばもっと早く始めたかったです。

 0歳までの読み聞かせは、上で書いたように、機嫌が治ったり、読み聞かせれば泣き止んだりするのでとても良かったです。でも、読み聞かせで機嫌が治ったり泣き止んだりするのは、その前に「読み聞かせがとても楽しい」という体験が必要だと思います。当然ですが機嫌の悪い時や泣いている時に初めての読み聞かせをすると、読み聞かせ自体を嫌いになってしまうかもしれません。それはもったいないので、ぜひ機嫌の良いときに始めてくださいね。

途中になりますが、「読み聞かせ育児(前編:泣きやんでゴキゲンに!)」はここまでになります。

続きは「読み聞かせ育児(後編:感情コントロールができるからゴキゲンに!)」でどうぞ。

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