英語教育の長い助走(前編:3歳まで)

小学校に入るまで

 私が本気で天果の英語教育を始めたのは小学4年生の3学期からです。

 小学6年生で始めて挑戦した英検で準2級に合格、中1では2級、中2で準1級に合格しました。

 効率よく学習できたと思うのでその方法については小中学生以降の別のカテゴリーで書いていきたいと思います。

 でも、効率よく学習できた背景は、その前の「長い助走」があったからです。ずっと「ただの助走」と軽視していましたが、今回記事を書くにあたり振り返ってみると、出るわ出るわ、たくさんの取り組みをしていて私自身驚きました。「ただの助走」「ただの遊び」が、振り返ると意外にも英語教育のしっかりした土台になっていたので、就学前の天果の英語体験を「前編:3歳まで」と「後編:4歳以降」に分けて書いていきます。

はじめに

 私の周りには、子どもをインターナショナルプリスクールでバイリンガル教育をされている人や、就学前にネイティブの英語塾で学ばせる人がいました。

 それはそれで悪くないのでしょうが、私自身は天果については「英語は本人が必要と思ったら勉強すればいい」と思っていました。

 簡単にバイリンガルになれるならそうさせたいですが、本気でやると膨大な時間と労力とお金が掛かりそうだし、私にとって英語はそこまで優先順位が高く無かったのです。

私はただ、世の中にはいろいろな国、人種、宗教、言語の人がいるということを自然に感じてくれればいいなと思って、国際感覚をつかみやすい環境を作るようにしていました。

 3歳までの取り組みについて、時系列で紹介します。

最初にアルファベットを教えた

 ひらがなよりもカタカナよりも先に、アルファベットを教えました。(詳しくは赤ちゃんも字が読める!babies learn alphabetでどうぞ。)

 しかし純粋に「文字を教える」ためにアルファベットを選んだだけで、「英語の早期教育」をする気はありませんでした。

 英語の早期教育をすべきかどうか、バイリンガル子育ての本を読んだり、外国で暮らす子ども(親の母語とは違う言語を公用語とする国で生活する子ども)の言語発達について調べたりしましたが、英語の早期教育にそれほどのメリットを感じませんでした。

 1歳や2歳の子どもと関わる時間には限りがあります。睡眠をしっかり取らせたいし、お昼寝もさせたい。食事にも時間が掛かるし、お散歩もさせたい。何より言葉(日本語)を育てたい(詳しくは言葉を育むのは、語りかけからでどうぞ)と思っていたので、英語の早期教育をする余裕は見つけられませんでした。

 そんな事情で英単語は、本気で教えず、机に「desk」、椅子に「chair」、扉に「door」と貼り付けていました。使用したのはコクヨの幅広の白いメンディングテープで、上から油性マジックで字を書くことができ、長時間貼り付けておくことができるのに、簡単に剥がせるという優れものでした(当時はマスキングテープが無かった)。天果に覚えてもらおうという気は無く、「そうやって読むんだ」位に思って欲しいだけだったのと、自分の視界がごちゃごちゃするのが嫌で、少ししか貼りませんでした。

読み聞かせで英語の原書絵本も読んだ

 Dr. Seussの「The cat in the hat」シリーズや、かわいい「I am a bunny」、テンポが楽しい「くまさんくまさんなにみてるの」、音が美しい「おやすみなさいおつきさま」など、読んでいました。「がまくんとかえるくん」シリーズは著者が朗読しているCDもあり、私のお気に入りでした。天果は「著者の朗読」に特に興味はなさそうでした。

 私の趣味を兼ねていた、というか好きで読んでいたので、特に「I am a bunny」を繰り返し読みきかせたことは、私に大きな影響を与えたと思います。天果にとっても私にとっても将来のためだけの今日ではないので今日の体験を豊かに過ごそう、と思いました。

 日本語の読み聞かせを一生懸命しており、そのついでという位置づけでした。(詳しくは読み聞かせ育児(前編:泣きやんでゴキゲンに!)「読み聞かせ育児(後編:感情コントロールができるからゴキゲンに!)」でどうぞ。)

ディズニー英語システムに勧誘された(初めての出会い、次回に続く)

 ショッピングセンターで、天果がミッキーマウスに釣られてミッキーのフィギュアと写真を撮り、自動的にディズニー英語システムの勧誘を受けました。

 都合を合わせて、後日ディズニー英語システムの販売員が家に説明に来られました。

 その人の前で1歳の天果がアルファベットを読んで見せたので、私は「英語教育に強い興味を持つ母」と見なされ、存分に勧誘されました。それどころか私自身が勧誘する側としてリクルートされました。「そうやって承認欲求を満たしていい気分にさせて高額教材を買わせるのね」と疑って警戒心の塊になりました。

 当時、セットのお値段が百万前後だったので「車が買えますね」と言うと、「車はその車の価値だけですが、お子様の英語力は一生モノです。車以上の価値があります。」と言われました。

 正直、教材は興味深かった。でもせっかく家まで来られたのに、別に作成されたサンプルばかりで実物の教材の中身を見せていただけませんでした。教材並べてどこでも開いて見てください、という感じを期待していたのでがっかりしたのと同時に、警戒心が更に高まりました。

 車は買えばすぐ乗って走れますが、DWEを買っても英語が身につく保証がないので、一旦見送りました。(後日再登場します。)

ベネッセのこどもちゃれんじに英語コースができたのでやってみた

 0歳からこどもちゃれんじを取っていたのですが、途中でこどもちゃれんじEnglishができました。「音の出るオモチャがいいかも」というくらいの気持ちで始めて、届いたオモチャを天果が気に入れば遊ばせました。ボタンを押すと英語の音楽が流れるオモチャはお気に入りでしたが、付属のDVDはとくに見たがるわけでもなく、数回見たかな?という感じで過ぎていきました。

 断るほど嫌ではなかったので惰性で小学校入学前まで続けましたが、ひとり遊びだったので、効果はあまり感じませんでした。教材自体は親が使いこなして、子どもを飽きさせない工夫をして取り組ませたら力はつくかも、という感じで、効果を得るには親が主体的に動かないとだめなので私には無理でした。

東京ディズニーランドに行った

 2歳のころ、初めてディズニーランドに連れて行きました。2泊3日で行きましたが、まだお昼寝が必要だったので、毎日午後に一度ホテルでお昼寝しながらのディズニーランドでした。

 ある時、気づいたら天果がシンデレラに話しかけられていました。何となく応対していたように見えました。天果の絵本のシンデレラは日本語を話しているせいか、天果が「シンデレラが英語を話してた!」と衝撃を受けていたのが興味深かったです。

ディズニー英語システムの教材を買った(DWEとの再会、次回に続く)

 メインプログラム、シングアロング、トークアロングなどを中古購入しました。会員になっていろいろなことをすればいいのかもしれませんが、そこまで時間を割けないので教材だけ購入しました。天果があまりにも興味を示さず、撃沈。天果はストーリーを求めているので、合わなかったようでした。正規のお値段で買わなくて本当に良かったと思いました。

 トークアロングの単語カードを読み上げてくれる機械があり、子ども一人でもできるということでしたが、天果は機械にカードを読ませ終わるとすぐ乱暴に引っ張るので機械が壊れました。天果は意外とせっかちだったのでしょうか、私と比べると全然なので書いている今まで気づきませんでした。単語カードは比較的丈夫でしたが、機械が無いので一旦お蔵入りになりました。

(後日引っ張り出します。)

おわりに

 こんなふうに教材を買っても、私は「天果に英語教育をしよう」と決心していませんでした。遊びというか、ついでにやっていたという感覚でした。改めて振り返ると「教材購入」という事実の質量を感じるのですが、当時は忙しい毎日の中のつまみ食いでしかありませんでした。

 今になって思えばつまみ食い万歳です。「英語が話せる」という目標でなくて良かったのでしょう。コース料理ではないので気楽でした。

 このように思いつきであれこれやってみるのも「毎日の生活に世界をひとさじ」と考えると、長い目で見ればオススメの方法です。

 続きは「英語教育の長い助走(後編:4歳以降)でどうぞ。

 無理なく無駄なくハッピーに子どもの才能を伸ばす「ママの魔法の杖」、どうぞ使ってださいね。

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